しるばーほーく@lemmy.coffee-beanz.com to 映画・ドラマ@lemmy.coffee-beanz.com日本語 · edit-21 year agoドラマ『ハンニバル』感想/シーズン1lemmy.coffee-beanz.comimagemessage-square11fedilinkarrow-up11arrow-down10file-text
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minus-squareしるばーほーく@lemmy.coffee-beanz.comOPlinkfedilink日本語arrow-up1·edit-21 year ago 第7話「Sorbet(ソルベ)」……氷菓。コース料理で出される口直し。ここがシーズン1の折返しで、重要人人物はほぼ出揃った感じかな。 ウィルは「チェサピークの切り裂き魔」の行動を読みながら追っているけれど、大体当たってる。優秀だけれど、どんどん病んでいっているのが痛々しい。 で、この話で第1話にもちょこっと登場していたフランクリンが関わってくる。この男はあれだ……レクター博士と親友になりたがっていて、距離感がバグっている困った人。そんなフランクリンを明らかに煙たがっている博士の表情と塩対応が面白い。オペラ鑑賞で、フランクリンは友人(という事になっている)トバイアスを博士に紹介する。トバイアス……これもまた中々凄まじいキャラクター。 一方、ジャックもミリアムの件が堪えている様子で悪夢を見たりしている。そんな中、新たな殺人事件が発生。浴槽で発見された遺体には心臓マッサージをダイレクトに施された跡が。そこから犯人を特定してゆくという流れ。犯人は救命医だったのだけど、殺されかけた男をレクター博士が助けるシーンもあって、二律背反的。 そして、この回でも重要人物が登場。レクター博士の主治医の女医さん、つまり博士は患者。そして、この女医さんはなぜか博士を深く理解している。博士にとって彼女は特別な存在であって、フランクリンが博士を特別な存在だと認識しているのと構造が似ている。 この第7話はレクター博士の殺人シーンがリアルタイムで初めて描写された回でもある。レシピカード集もとても良い。臓器を調理するシーンでひたすらオペラBGMが流れているその優雅さが素晴らしい。BGMって大切だ。 「孤独」に関してフランクリンと会話をしたのち、予約時間になってもウィルが自室を訪れない事を気に掛けるレクター博士、この時の表情はまさに「孤独」を感じていて、僅かに冷静さを欠いているように見える。完璧でありながらも未完成な状態のハンニバル・レクターという人物像が垣間見える。ウィルの精神症状は悪化の一途を辿っているけれど、そんな中でも犯人像を見出そうとするのが哀しい。 そして開かれる、オペラ歌手たちを招いての食事会。振る舞われる料理はそのすべてが人肉製。場に溶け込めずに帰ってゆくウィルが何だかいとおしく感じられる……。
第7話「Sorbet(ソルベ)」……氷菓。コース料理で出される口直し。ここがシーズン1の折返しで、重要人人物はほぼ出揃った感じかな。
ウィルは「チェサピークの切り裂き魔」の行動を読みながら追っているけれど、大体当たってる。優秀だけれど、どんどん病んでいっているのが痛々しい。
で、この話で第1話にもちょこっと登場していたフランクリンが関わってくる。この男はあれだ……レクター博士と親友になりたがっていて、距離感がバグっている困った人。そんなフランクリンを明らかに煙たがっている博士の表情と塩対応が面白い。オペラ鑑賞で、フランクリンは友人(という事になっている)トバイアスを博士に紹介する。トバイアス……これもまた中々凄まじいキャラクター。
一方、ジャックもミリアムの件が堪えている様子で悪夢を見たりしている。そんな中、新たな殺人事件が発生。浴槽で発見された遺体には心臓マッサージをダイレクトに施された跡が。そこから犯人を特定してゆくという流れ。犯人は救命医だったのだけど、殺されかけた男をレクター博士が助けるシーンもあって、二律背反的。
そして、この回でも重要人物が登場。レクター博士の主治医の女医さん、つまり博士は患者。そして、この女医さんはなぜか博士を深く理解している。博士にとって彼女は特別な存在であって、フランクリンが博士を特別な存在だと認識しているのと構造が似ている。
この第7話はレクター博士の殺人シーンがリアルタイムで初めて描写された回でもある。レシピカード集もとても良い。臓器を調理するシーンでひたすらオペラBGMが流れているその優雅さが素晴らしい。BGMって大切だ。
「孤独」に関してフランクリンと会話をしたのち、予約時間になってもウィルが自室を訪れない事を気に掛けるレクター博士、この時の表情はまさに「孤独」を感じていて、僅かに冷静さを欠いているように見える。完璧でありながらも未完成な状態のハンニバル・レクターという人物像が垣間見える。ウィルの精神症状は悪化の一途を辿っているけれど、そんな中でも犯人像を見出そうとするのが哀しい。
そして開かれる、オペラ歌手たちを招いての食事会。振る舞われる料理はそのすべてが人肉製。場に溶け込めずに帰ってゆくウィルが何だかいとおしく感じられる……。